現代のお客様は、商品やサービスの購入の仕方が以前と大きく変わりました。
マスメディアが発信する情報よりも、友人・知人が発信する情報を信用するようになったからです。
この最大の要因は、スマートフォンの普及によって、人々がつながり情報交換できるようになったことが挙げられます。
これからのビジネスにおいて、重要なことは、大きな資本で市場を独占することではなく、社会とつながり、人々と対話することによって信頼を勝ちとることです。なぜなら、お客様は、信頼できる企業・お店・社員さんを強く求めているからです。
いま、お客様とつながる代表的なツールは、スマートフォンです。
スマートフォンに強い人材を育てることが、お客様との信頼関係を育み、信頼される会社への成長につながるのです。
コミュニケーションの変化に対応できる人材育成のメリット
社内において、スマートフォン研修を行うメリットは、次の通りです。
・ネットリテラシーが向上する。 ・パソコンでできなかった仕事ができるようになる ・人材の活用 など |
ネットリテラシーが向上する
ネットリテラシーとは、インターネットやデジタル技術を適切に活用するためのスキルや知識のことを指します。ネットリテラシーには、以下のようなものがあります。
1. 情報評価能力
インターネット上の情報を評価し、信頼性や正確性を判断する能力です。情報を鵜呑みにするのではなく、虚偽情報やフェイクニュースを見抜くことが重要です。
2. プライバシー管理
オンライン上で個人情報を保護し、セキュリティリスクに対処する能力です。プライバシー設定やパスワードの適切な管理などが含まれます。
3. オンラインコミュニケーション
インターネットを通じたコミュニケーションのルールやエチケットを理解し、適切にコミュニケーションを行う能力です。ネット上の迷惑行為やハラスメントを回避することも重要です。
4. 著作権と法的な問題
インターネット上での著作権や知的財産権に関する理解を持ち、他人の権利を尊重する能力です。法的な制約や倫理的な観点を考慮した行動が求められます。
5. クリエイティブな表現
インターネットを使って情報やアイデアを発信するためのスキルです。ブログ、ソーシャルメディア、ウェブサイトなどを通じて自分自身を表現する能力が含まれます。 ネットリテラシーは、現代社会で重要なスキルとなっており、インターネットを安全で効果的に活用するために必須です。
パソコンでできなかった仕事ができるようになる
スマートフォンは、多機能な携帯電話ではなく、ポケットにおさまるパソコンです。
パソコンと同じことが、パソコンよりも簡単にできるように作られています。パソコンとの違いは、移動中や細切れ時間でも仕事ができるということです。
これまで、パソコンだけで仕事をしていた人は、パソコンから離れると、その業務は中断します。また、メールやチャットなどのコミュニケーションは、パソコンを使っているときにのみ利用できます。
ところが、スマホを携帯していれば、通勤途中やオフィスでちょっと席をはずした場合でも、タイミングを逃すことなくコミュニケーションをとることができます。
このように扱う端末によってコミュニケーションのタイミングが合わないと、お互いの時間のロスを生みます。そして、そのロスが蓄積すると、会社全体の非効率な状況を生み出します。
スマートフォンを活用することで、これまで仕事ができなかった時間も効率的に使うことができるようになります。
例えば、パソコンで編集していた文書を、電車で移動中にスマホで開いて編集を継続し、即時メールで送信することも可能となります。 もしも、この作業をスマホを使わずに、会社に帰ってからパソコンで処理すると、その時点で遅延が発生します。さらに、会社に戻らずに帰宅した場合は、翌日に続きの処理をすることになります。
つまり、パソコンは、場所にしばられてしまうということです。 スマホがあれば当日に処理が終わっていた仕事が、翌日以降に持ち越して作業することとなってしまうのです。
お客様の大半がスマホを持ち、スマホのスピード感でコミュニケーションが求められる現代は、会社は、タイムリーに対応できる体制を整える必要があるのです。
人材の活用
社内でスマートフォンを使いこなせる人材と、パソコンを使いこなせる人材は、異なります。
パソコンが得意な人材がスマートフォンを使いこなせるとは限らないからです。
スマホを積極的に活用しているのは、年齢層で言うと、学生や20代、30代の若年層の方です。彼らはスマートフォンを日常生活のあらゆる側面で活用し、ソーシャルメディアやメッセージングアプリ、オンラインコミュニティなどを通じてコミュニケーションや情報共有を行っています。そのスキルは、大いに業務で活用すべきです。
また、近年、シニア層のスマートフォン利用も増加しています。シニア向けのスマートフォンやアプリが開発され、使いやすさや便利さが重視されています。
シニア層はスマートフォンを写真やビデオの撮影、ライフログの記録、趣味やエンターテイメントのための利用など、幅広い目的で活用しています。
そのため、シニア層がスマートフォンを仕事で活用できるようになると、業務の幅が増え、これまでの経験を活かして、さらに活躍の機会が増えます。
また、スマホで仕事ができるシステムや体制を整えることで、主婦が自宅にいながら仕事を行ったり、移動中にコミュニケーションをとるなど、ライフスタイルに合わせた多様な働き方ができるようになります。
結果として、スマホだけで仕事を行うような多様な働き方の可能性も出てくるのです。
まとめ
スマートフォンは現代の生活において非常に重要なツールとなっています。 これを社内で集中的に学び習得することで、情報化社会に強い多様な人材を排出し、会社を強くすることができるようになるでしょう。